更年期障害 月経過多

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更年期障害のホットフラッシュと月経過多

 

更年期には卵巣の機能が落ちてきます。

 

この理由は別のサイトでも書いたのですけれども、卵巣の中に残っている卵子がだんだん「へたれ」ばっかりになってくるからです。

 

生まれたばかりの女の赤ちゃんの卵巣の中には卵子が数万個ずつ入っているのですが、これが初潮を迎えると排卵のたびに数十個ずつ消費されます。

 

基本的には元気のいい卵子から消費されていくので、次第にいまいちな卵子の比率が高まります。

 

このために卵胞が育ちきれずに途中で閉鎖したりする、それでいきなりホルモン産生が止まって、ホルモンバランスが乱れるというわけです。

 

 

更年期にはこのように卵巣ホルモンがいきなり落ちるので、ホルモンの支配下にあった自律神経が混乱します。

 

基礎体温がきれいに二相性に分かれるのを見てもわかるように、女性ホルモンは周期的な分泌で女性の体の体温を厳密にコントロールするホルモンなのです。

 

これがいきなり切れると、体温調節の現場の担当者である血管の拡張と縮小をコントロールする自律神経が、混乱に陥るのですね。

 

それがのぼせや寝汗といった「ホットフラッシュ」という症状を生み出します。

 

 

さて、更年期障害の症状の中で「月経過多(過多月経)」が訴えられる場合があります。

 

卵巣の機能が落ちてホットフラッシュが出ているのに、子宮内膜が増えすぎて起こると思われる過多月経も起こるってどういうことだろう?

 

不思議に思う人は多いと思います。

 

 

・・・人体は不思議ですねえ。

 

で、片づけるのは素人なので、産婦人科医として説明しておきます。

 

 

一つ目の可能性は、他の記事でも書きましたが、子宮筋腫が影響しているというものです。

 

子宮筋腫が子宮内膜のそばにある場合、その付近の子宮内膜のターンオーバーが障害される可能性があるので、出血が止まりにくくなります。

 

これは子宮内膜をなんとかすればよろしい。

 

(偽閉経療法とかね)

 

 

二つ目の可能性、これはいきなり落ちてしまった卵巣ホルモンの量に反応して、下垂体からの卵巣刺激ホルモンや黄体刺激ホルモンの発現量が上がってしまう可能性です。

 

フィードバックというものですね、卵巣ホルモンが足りないのを感じ取って、卵巣にもっと働かせようという作用です。

 

これが、生理が始まっているにもかかわらず出続けると、卵巣に残っていた細胞が反応して何とかエストロゲンやプロゲステロンを作ろうとします。

 

 

特に中途半端にプロゲステロンがでちゃうと、はがれるべき子宮内膜がふらふらのままでさらに増殖したりしてしまいます。

 

そうするといつまでたっても子宮内膜が増え続けて、生理としての排出も減らずに継続するし、、はがれたところの修復も悪くなるのでそこからの出血も止まらなくなるのです。

 

消えかけた卵巣ホルモンの炎を消すまいと、下垂体が下手に頑張ってくれちゃってるわけですね。

 

いじましい話ではありますが、ちょっと迷惑な話でもありますよね。

 

 

とはいうものの、これだけが原因で、子宮筋腫などがないのであれば、月経過多はそれほど長くは続きません。

 

最後の数回の出血は激しいかもしれませんが、消える前のろうそくの炎のようなものです。

 

卵巣と下垂体の最後の頑張りを、温かく見守ってあげてほしいなと思うのであります。

 

 

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