更年期月経過多

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更年期月経過多の原因と対処方法

 

更年期に月経過多(過多月経)になる方がときどきいらっしゃいます。

 

全ての方がそうであるとは言いませんが、この原因で比較的多いのではないかと思うのが、見逃すようなサイズの粘膜下筋腫(子宮筋腫)がある方です。

 

あるいはやや大きめの壁内筋腫が粘膜のそばにある場合です。

 

 

子宮筋腫はご存知の通りに子宮に筋線維の塊ができるものです。

 

筋肉と言っても手足やお腹についている横紋筋ではなくて内臓についている平滑筋というものですから、ちょっとイメージが違うかもしれません。

 

でも、生理痛の時のぎゅーっとする痛み、あれは子宮の平滑筋が収縮することで子宮内容を絞り出そうとする痛みであることをイメージしていただければ、子宮にもそう言う筋肉がついているのだと理解しやすいかと思います。

 

それが勝手に増殖してかたまりになり、子宮の収縮には何の役にも立たないできものになっているのが子宮筋腫です。

 

 

 

さて、その子宮筋腫の筋肉成分ですが、女性ホルモンに反応性に増殖する傾向があります。

 

このために若い女性では子宮筋腫が大きくなりやすく、特に妊娠中などにはものすごく速いスピードで大きくなります。

 

逆もまた真なりで、更年期では女性ホルモン量が少なくなったり、不安定な出方をしたりするので、子宮筋腫は小さくなっていく傾向があります。

 

特に完全に閉経してしまった女性では見る見るうちに小さくなっていくものです。

 

 

 

子宮筋腫が更年期に小さくなることは、普通に考えれば小さくなるからいいことですよね。

 

子宮筋腫が子宮内膜のすぐそばにあった場合、更年期月経過多が引き起こされるように思われます。

 

どうしてかというと、女性ホルモンの低下やバランスの乱れによって子宮筋腫が小さくなる更年期女性では、その上にある子宮内膜も不安定になるからです。

 

 

子宮内膜はシート状に広がる上皮細胞なのですが、これがホルモンの乱れであちらこちら薄いところや弱いところができているのが更年期の子宮内膜です。

 

それに加えてその土台である子宮筋層にどっかりと存在した子宮筋腫、これもガタガタになって土台も乱れます、そうすると子宮内膜がいとも簡単に破たんしてしまうというわけです。

 

 

おまけに、小さくなったとはいっても子宮筋腫のある土台はきちんと収縮してくれないので、はがれた後の組織修復もうまくいかなくなるのですね。

 

 

 

ということで、更年期に月経過多になってしまった人の場合、「子宮筋腫が子宮内膜の近くに存在しているのが原因」ということが考えられます。

 

これの対策は、理論的にはスプレキュアなどのしばらく生理を止める薬を使って、子宮筋腫を小さくするし、子宮内膜も増殖しないという状況を作り出すのがよいです。

 

 

でも、これをやると女性ホルモン量はさらに減るので、人によっては更年期障害の症状は強くなるかもしれません。

 

ホルモンバランスをゆっくりと整える漢方薬などでだましながら何とか乗り切ろう、という選択肢を選ぶ方が多いですね。

 

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