月経過多 漢方薬

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体質を治すのが漢方薬の基本 月経過多の漢方処方その1

 

漢方薬を扱う古典的な中医学では外科的な施療がありません。

 

基本的にはその人の自然治癒力をアップしてあげることで、問題となっている症状を和らげたり、改善したりして、最終的には治癒を目指すというものです。

 

ですから、粘膜下子宮筋腫が原因で月経過多になっていても、子宮筋腫を切除・核出するのではなくて、筋腫を徐々に小さくしつつ、出血が少なくなるような体質に持っていくのが基本です。

 

 

西洋医学で用いられるピルやゴナドトロピン放出コントロール薬のような、そのものずばりなホルモン剤も用いません。

 

ホルモンに似た作用の天然成分は使いますが、生薬であるがゆえにさまざまなほかの成分も含んでおり、薬理作用は多様性に富むことになります。

 

 

 

・・・と、いうところで気・血・精・水に対応して使われる月経過多対策の漢方薬処方(あくまでも基本は体質の改善)について簡単に説明します。

 

 

 

1.「気」の乱れのある方の月経過多に対して

 

 

1−1.補中益気湯 気虚に使います

 

虚弱体質で食欲の少ない方や、病後の方、基本的には手足が冷えやすい方で、むくみやすい方。下痢が多い。

 

こういう「気虚」状態にあるの場合は補中益気湯が良いとされています。

 

西洋医学的に判断すれば、これは甲状腺機能低下症、もしくは活性型T3低下症です。

 

月経過多のタイプは、月経周期が28日だったのが25日とか26日に短くなり、月経過多が伴う場合です。

 

出血もだらだらと続きます。

 

これは足りない「気」を補うという考え方に基づきますので、上述のような特徴のない、「気」が満ちている人の場合は、補中益気湯は向いていません。

 

 

1−2.抑肝散 気滞に使います

 

上に紹介した「気虚」とは異なるタイプの「気」の問題が発生している体質が「気滞」です。

 

こういうひとは、ひとことでいえば「血気盛ん」ただし、いつもイライラしているタイプの血気盛んです。

 

常に緊張し、細かいことが気になって腹が立って、それがいつまでも頭から離れません。

 

証はどちらかというとあたたかくてかっかしている実の方が多いです。

 

不眠症だったり、夜中にバカ食いしたりしちゃいますね。

 

海外旅行から帰ってきてすぐに仕事が忙しいときに時差ボケで苦しむ状況にも似ています。

 

 

気を付けるべきなのは、言葉的には「気滞」、気が滞って余ってる感じですが、甲状腺機能の低下に似ている「気虚」の逆とはいえず、甲状腺機能の亢進とはちょっと違う状態であるということです。

 

余ってるというよりは流れが悪いのです。

 

 

こういう方の月経過多はともかくドバドバ多いけど、切れは良いし、生理周期は大きく乱れないという傾向があるようです。

 

ともかく、カッカするのを抑えて気を散らしてくれるのが「抑肝散」。

 

これでそういう全身の状況を治してみたら、月経過多も治るかな?というわけです。

 

 

実証の子宮筋腫の方はこの「気滞」と「お血」が混ざったような感じがします。

 

私的には、桂枝茯苓丸とか四逆散とかを使ってみるのもありのような気がするのですが・・・。

 

 

 

次は、「血」の乱れがある場合の月経過多についてですが、別記事にします。

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